せろひきの練習NEO

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Digital Image Pro 10

うちでは2004年の年賀状まで「Picture it! 99」というマイクロソフト製の画像処理ソフトを使っていました。このソフトはHP製の初期のUSB接続スキャナ「HP PhotoSmart フォトスキャナ S20」にバンドルされていたものですが、ある程度まとまった数の素材がついており、写真のコラージュを基にしたポスター、グリーティングカードなどを非常にスマートに作成できる製品でした。もちろん日本では「年賀状作成」に特化された他社ソフトも多数発売されていますが、素性のところでは非常に気に入っていました。

ただ、製品名に99がついているところからわかるように、そろそろ製品の古さを感じていました。そこで一昨年末に、同じマイクロソフトの「はがきスタジオ2004」を買ってみたのですが、コラージュ部分のできの悪さと添付素材の質の低さに失望し、結局「Picture it! 99」で済ましてしまいまいた。

2005年の年賀状シーズンに入って今年はどうしようかなーと思っていました。AdobePhotoShop Elementsとかいくつか見てみましたがどうもピンと来ません。ヨドバシカメラの店頭で迷っているうちに、表記の「Digital Image Pro 10」が「Picture it! 99」のコラージュファイルの読み込みに対応していることに気づき、もしやと思って買ってみることにしました。

Digital Imaging Pro 10(アップグレード版)Digital Imaging Pro 10(アップグレード版)

マイクロソフトDigital Imageing製品の機能比較表

http://www.microsoft.com/japan/pictureit/compare.mspx

実際に使ってみるとユーザーインターフェースは「Picture it! 99」の流れを汲むもので、過去のコラージュファイル(*.MIX)もそのまま開いて使うことができました。もともと「Picture it! 99」はFlashPixの可変解像度技術をベースに開発されたと思われる製品で、いろいろな解像度の写真を最終出力まで劣化なく拡大・縮小・回転・加工できるものでした。最新版のDigital Image Pro 10では標準出力ファイル形式は.PNG(あの.PNGと同じ)となり、もともとの.MIXと同等の情報を多少標準化された形で保存しているもののようです。

もともとのFlashPixはどうなったかなーとちょっと調べてみたところ、結局は商業的にうまくいかなかったようで、現在はI3A(International Imaging Industry Association)の管理の下でSDKなどが販売されています。一方LinuxなどではFlashPix用のコードがソースコード込みで配布されていたりします。(Windows CEでもImaging APIを利用してデコーダーを書けば、IEやアプリケーションから利用可能なデコーダーを作れるはずです。)