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HTC SHIFTにWindows7を入れてみた

昨年11月ごろ投げ売りイベントで入手したHTC SHIFTです。当時9万円くらいで入手しました。

もともとVistaプリインストールのOrigami 2.0端末なのですが、Intel A110 CPU (Celeron M 800MHz相当) というあまりの非力さに常用は厳しく、フリーセル専用マシンと化していました。今回は皆さんがやられているようにMSDNWindows 7 Professional RTMを入れてみました。

HTC SHIFTの場合Windows Vista用各種ドライバやソフトウエアがサイトからダウンロードできるのでハードルはそんなに高くないです。インストールにはUSBブートのできるThinkPad用外付けDVD-ROMドライブを使用しました。

ただし問題なのがディスプレイドライバ。OSインストール時に最初にインストールされるのは「標準VGAドライバ」で、これはもともとAEROに対応していません。

いったんOSインストールが終わったあとWindows Updateを行うとIntelディスプレイドライバがインストールされますが、再起動したあとログオンするとブルースクリーンで落ちてしまいます。いろいろ調べたところ、Safeモードで起動したあと、regeditで自分のユーザープロファイルの以下のレジストリキーを変更することでAERO無効にできることが分かりました。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\DWM]
"Composition"=dword:0

ドメイン環境なんかで最初にユーザーがログインするときのために
[HKEY_USERD\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\DWM]
以下の同名キーも変更しておくとよいかもしれません。

このレジストリキー、普通は「AEROを有効にする」ために設定する例が挙がっているのですが、ここでは無効にするために使用します。

このほかにインストールしたのは以下のドライバ・ソフトウエアです。いずれもインストーラの実行ファイルを右クリックして"Vista互換""管理者権限"に設定してから実行するとうまくいきます。

- Embedded Controllerドライバ  VistaECDrvV1[1].0.1.10

これがないと、Control Centerユーティリティが動作しません

- Control Centerユーティリティ shagctrl_1[1].2.6.122-control center

インストールするとスタートメニューに登録されるので、起動してWireless LAN とBluetooth をONすると、これらのデバイスがデバイスマネージャに現れ、Bluetoothは自動的にドライバインストールされます。

- Wireless LAN ドライバ Marvell WiFi driver(8[1].114.123.139)

Control CenterでWireless LANを有効にしてインストールします。

- 外付け USB LANドライバ Extension Kit USBLanDriver(3[1].8.3.7)

例のUSB HUB + 有線LANを接続するとインストールできます。

- 指紋認証モジュール Vitakey _AC5023_Fingerprint AP v5[1].0.2.0 and Driver v7.10.1.0

指紋認証用の登録ができるユーティリティ?
指紋センサー自体のドライバはどうも自動で認識されているっぽいです。

当方の環境では、タッチパネルとマイクロパッドはOSインストール時に自動的に認識され、同時にOSのTouch サポート機能も有効にされましたのでそのまま使っています。

あと、ショートカットや各種設定、個人データファイルはVISTA動作中にあらかじめWindows 7 DVD-ROM内の「移行ウィザード」で外部USB HDなどに保存しておき、Windows 7をインストールしたあと保存ファイルダブルクリックでツール起動し問題なく移行できました。

最後に、Windows7 Experience Index を動かしてみましたが、こんな感じでした。

Performanceindex200900825