せろひきの練習NEO

パソコン&スマートデバイス&サーバーテクノロジー

64bit Dual Core(予定)サーバー導入!

さて、当方でもWindows Small Business Server 2003を導入してから2年が経ちました。

当時PCサーバーのCPUはPrescottへの移行途中で、Pentium 4Prescott(90nm)モデル、CeleronがまだNorthwood(130nm)ベースの時代でした。Prescottは非常にHOTで冷却ファンがうるさい、遅い(というか速くない)、と散々言われたものでした。そこで当方では最安値のCeleronモデルを買ってNorthwood版Pentium 4 3GHzに入れ替えたりしました。

その後2年の間に、64bit対応CPU(x86-64AMD64またはEM64T)が発表され、さらにはPentium D8xx/9xx、Athlon64 X2などDual Coreの時代になりました。サーバーOSが動いてパフォーマンスが出ればそれだけでありがたいサーバーの場合、64bit化/Dual Core化は直接のパフォーマンスアップにつながります。そろそろ全体のパフォーマンスを見直す時期に来ているのではないか、というわけです。

発表開始当時は上位モデルサーバーでしかサポートされていなかった64bit/DualCore対応チップセットのサーバーシステムも、すでに最廉価帯のPCサーバーまで降りてきています。来月発表予定のIntel Coreベース次期サーバーDual Core CPU (Woodcrest)、さらにその次のデスクトップ向け本流Dual Core CPU ( Conroe)の発表を控え、現行PCサーバーはすでに投売り状態になっていると判断します。

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今回導入したサーバーシステムはHPのPCサーバーML110 Generation 3です。これは2年前に導入した同じくHPのML110(初代)の後継機にあたり、ホームページで一番廉価なCeleron D 2.53GHzモデルだとOS別ですが39,690円(税込)で販売しています。実際にはこの値段よりもさらに約1万円安くオークションで入手しました。

Ml110g3

↑前と後ろ(合成)

サーバー仕様を見ると、チップセットE7230のx64/Dual Core対応モデルで、Pentium D830/D930まで搭載可能なものです。HPのサイトでは単にWindows Server 2003対応とだけ書かれていたりしますが、実際には32bit版/64bit版の両方とも明確にサポートしており、32bit用ドライバ64bit用のドライバとも普通にダウンロード可能です。

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実際に入手したところで各部を調べてみました。

まずCPUと冷却ファンあたりですが、Presscot系を引き継ぐ(現在は65nm版なわけですが)ヒートパイプ付き大型ヒートシンクを持っています。一時期ほどではないですが、やはり家庭ではちょっと気になるかな、程度の冷却音がします。

Coolingfan

メモリはECCつきのunbufferd DDR2-533または667 DIMMが4枚まで使用可能です。チップセット仕様上装着可能なDIMMは最小512MB/最大2GBとなっており、最廉価モデルはDDR2-533 1枚の512MB実装、最大8GBまで実装可能となります。今回通販で同仕様の512MB DIMMを2枚追加購入し、計1.5GBとしてみました。(値段は普通のデスクトップ用ECC無しのものと変わりませんでした。) マニュアルには2枚以上実装するときはDUAL CHANNELを有効にするように2枚/4枚と実装しろ、と書いてありますが、3枚で動かしても普通に認識しました。

ハードディスクはSATAで最初Maxtorの80GBが載ってきました。実は購入前、ICHがICH7なのかICH7Rなのかわからなかったのですが(ドライバのところにRAIDドライバがあったのでICH7Rではと予想していたのですが)実際に確かめてみるとICH7Rで、マザーボードには2つのSATAコネクタがあります。BIOS設定でSATA RAID0/1が構築可能でした。このようなわけで(うちで実績のある)Seagate 160GB x2を導入してRAID0で動かすことにしました。

拡張スロットはPCI Express x8が1スロット、x4が1スロット、通常の32bit PCIが2スロットとなっています。

Ml110inside

マザーボードでユニークなのは、USB内部接続のDATテープドライブ用USB端子が用意されていることです。

現在評価期間中、ということでOSはとりあえずMSDN SubscriptionからWindows Server 2003 R2 x64 (Japanese)をダウンロードして動かしてみることにしました。R2ではICH7Rは何もしなくても最初からサポートされているようです(*1)。普通にインストールして、しかも今回遊びで無償ダウンロードの始まったVirtual Server 2005 R2を入れてみました。

*1 SATA RAIDドライバはインストール時に例のF8キーで個別にインストールする必要があります。USBフロッピードライブが必要になりますが、手順自体は難しくありません。あと、Gigabit Ethernetも(OSインストール後に)個別インストールする必要がありました。

しばらく使ってみましたが、特に問題も無く使用できています。そこで次は最近安くなったPentium D9xx(投売り?)を入れてみようかな、と思っているところです。