Prius最終モデル入手&換装
当方ではここ3年ぐらい、家族用に日立の企業向け一体型パソコンFLORA310W DA5を使用してきました。
FLORA 310W DA5のチップセットはインテル865GV + ICH5、使用機種はもともとはCeleron2.4GHzモデルなのですが、当時の省電力? CPU、Pentium4 3CGHz Northwood に載せ変えて、メモリも最大の1GBにしてXPで快適に使用していました。ちなみに、この後のDA6やDA7モデルとかになるとPrescott搭載を余儀なくされたためか、後ろの出っ張りが大きくなってかっこ悪くなっていきました。
さて、この機種は特殊なものが何もないODM品であるためか? 昨年のVistaリリースのタイミングで問題なく市販のVista Business (もとがXP Professionalなため)へ安楽アップグレードできました。ところがさすがに最大搭載メモリが1GB、最近のCoreシリーズよりも一廻り以上遅い? CPUのためか、そろそろアップデートが必要かな、と考えていました。
と、そのうちに日立より企業向けFLORAシリーズの開発終了、続いて家庭向けPriusシリーズも終了となり、もし継続して日立パソコンを使用するのであれば入手するのは今しかない、という状況になってきました。
しばらくオークションなどを覗いていたのですが、このような状況なので展示品などがそれなりのリーズナブルな価格で出回っている模様。結果的にはPrius One Type Sの最終モデルAW31S5Uを6万円台で入手することができました。
家庭向け一体型Priusの場合、前々モデルまではノート向けプラットフォームが利用されていましたが、前モデルからはデスクトップ向けのシステムに改められました。(たぶんVista対応のため) このモデルではCeleron D 336搭載となっていますが、946GZチップセット使用ということや、同じマザーボードと思われるWシリーズにCore2Duo E4300搭載のものがあることから、FSB800MHzのCeleron 4xxリシーズ、Pentium Dual Coreシリーズ、Core2Duo E4xxxシリーズまで動くのではないかとの読みでした。
実際に使用してみたところ、IE7でちょっと引っかかりを感じたりしてVistaではCPUパワーが足りない様子。そこで搭載可能な最速CPU、Core2Duo E4600 (2.4GHz)への換装にチャレンジしました。
↑最近発売になった Core2Duo E4600
裏蓋は一体型FLORAモデルよりも簡単に外れます。内部にはシールドされているのでこれも普通に取り外すと、デスクトップCPU用のヒートシンクが見えてきます。
↑ファンの向こう側は電源。こちらに見える小さなモジュールはワイヤレスキーボード・マウス用か?
↑ヒートパイプつきCPUヒートシンク、ヒートシンクの下(写真右)側にもうひとつのファンが見える
一応ディップスイッチがひとつあるのは確認しましたが、今回はたぶん変更の必要はないはず。
普通にCPUを入れ替えてシリコングリスを塗り、また元通り組みなおして動かしてみると問題なく動作しました。(ホッ)
↑いつものように入れ替え。CPUファンの風はハードディスク(日立製)に半分当たるようになっている。
CrystalMark2004R2のベンチマーク結果ではCPU/FPU関連スコアは3倍、ハードディスクのアクセスが1割増し、あとは変化なし、みたいな感じでした。もし使用感に改善が少なければメモリを増やそうかとも考えていたのですが、結果的には1GBメモリでも満足のいく状態になりました。
開けてみての感想は、たとえば日立製ハードディスクや松下製スロットインDVDドライブなど、(個人向けのためか)企業向けよりも質のよいものを使っているなと思いました。写真にもある内蔵スピーカー用の黒いボックスも、以前のFLORAのものより大型になって、聴感上明らかに良くなっています。
おまけ情報
この機種ではもともとDDR2-667MHz(PC2-5300)の512MBメモリが2枚使用されていたのですが、ためしにDDR2-533MHz(PC2-4200)2枚にダウングレードしてもメモリアクセス速度がまったく変化しませんでした。早速ほかのシステムに677MHzメモリを移植し、このシステムでは533MHzのメモリを使用することにしました。
(たぶんDDR2-667のほうが安いんですね。)